現存する最古のパドル?
日本で使用された最古のパドルが残っている?
幕末から明治に掛けて外交官として活躍したアーネスト・サトウ(英国大使館員)は、明治に入り東京・高輪付近に居住した。当時目の前は海であり、日本人を妻に娶り家族と共にそこで遊んだのだろう。当家に、パドルが所蔵されている。シングルパドルで、木製。形状はビーバーテイルの形をしている。紛れもなくそれは、OarではなくPaddleであった。愛用され現存するものでは、最も古いものではないか?使用時期と使用したカヌーは不明。年齢からして2度目の来日時に、そのパドルを愛用したとは考え難い。
サトウ在日期間:1862(19才)-1882,1895-1900
横浜開港資料館の特別企画“アーネスト・サトウ その時代と生涯”で展示された。
以上が横浜開港から明治初期に横浜に残された記録である。これらはカヌーが輸入物であり、外国人の趣味であったことが英字新聞より読み取れる。未開と言われる東洋の端の国において、楽しみの少ない彼らにとって貴重なレクレーションであったことは言うまでもない。
横浜開港資料館によると、横浜以外で当時外国人居留民たちでスポーツが盛んだったのは、神戸だそうです。興味のある方、調べられては如何でしょうか?
兵庫開港は1868年で、横浜に遅れること9年。この間の差は大きいと思われます。
しかし、1870年 Kobe Regatta and Athletic Clubや1871年インターポート マッチ〔横浜神戸の居留民達による交流試合(ボートレース・陸上競技)・横浜にて開催〕の記録をみると、ヒョットしたら最初の活字は神戸という可能性も残っています。
故に今のところは、カヌーを最初に日本に持ち込み、最初のパドリングをしたのは、横浜であると思われるのです。
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